僕は先日、映画を見に映画館へいった。映画館といっても、ロードショー作品を上映しているようなメジャーなところではない。下町の裏通りにあり、3D上映やデジタル上映などという最新テクノロジーとはほど遠い古ぼけた映画館だ。何年も前に公開された映画を、映画館のオーナーが独自にフィルムを仕入れて上映している。僕が映画館を訪れたときは、「極道2本立て」という看板が掲げられ、マフィア映画とヤクザ映画が同時上映となっていた。マフィア映画は、アメリカで権威ある映画賞を受賞し、日本でも大ヒットした作品だ。確か何本か続編も作られている。ヤクザ映画は、日本の巨匠といわれる監督が作った作品だ。これもヒットし、シリーズ作品が数多く作られている。僕はどちらもタイトル名は知っていたが、今まで一度も見たことがなかった。上映中にフィルムが途切れて、映写室から出てきたオーナーが必死につなぎ合わせるというハプニングがあったが、2本の映画を楽しむことができた。マフィア映画とヤクザ映画という、過激な内容の組み合わせだったからか。見終わったあと、客席でケンカをはじめた連中がいた。学生と思われる数人が、映画の中の登場人物がしていたように、大きな声で怒鳴り合い、威嚇し合っている。映画を見て興奮し、登場人物になりきってしまうなんて、今どきめずらしい学生ではないか。映画のストーリーに没頭できる素直さを、彼らはまだ持ち合わせている。僕はケンカを続ける学生たちを、ほほえましく眺めていた。
マフィア映画というのはどういった人が多く好んでみるのでしょうか。サッカーの有名な選手も、マフィア映画が大好きだというのを聞いたことがありますが、そういったマフィアというものに危険な香りを感じたりドキドキしてみるということなのでしょうね。私はいままで、一度だけ見たことがあるのですが正直どういったところが面白いのかというのがよくわからなかったのが感想です。でも、私の妹は反対にマフィア映画というのにものすごくはまってしまったようなのです。
近年では映画館でもあまり見なくなったマフィア映画。以前は香港や中国などの海外のマフィア映画というのがマニアの間で流行っていて、人気のあった頃がありましたが、今は壮大なファンタジーやラブコメ、アニメなどの陰に隠れてしまっていて、近年、映画館に行く若い子たちはあまり見ないのかもしれません。というよりも、知らないというのが実際でしょうね。映画にも好き嫌いがありますし、時代の背景やメディアの広告にも影響されてしまうものです。どちらかというと私は海外のマフィア映画が好きだったわけではなく、マフィア映画は銃弾が飛び交い、大量の鮮血が流れるというイメージが強く、見ると気分が悪くなってしまうのではないかと思っていたくらいです。
インド映画にもアンダーグラウンドの正解を描いたマフィア映画が存在する。インド映画におけるマフィア映画は、日本のような派閥間の闘争を描いた映画よりも、実際に起こった爆破事件に関連したノンフィクションのようなフィクション映画がおおくみうけられる。ムンバイの裏の世界で暗躍するマフィアは実際、インドでかつて起こったいくつかの爆破事件に関与しているといわれている。ただ、映像の中では、マフィアについての実質的な描写はさけ、臭わせるにとどめている。
映画を観るということ自体がある意味において、とても刺激的なのだが、その中でもマフィア映画を観ることは超が付くほど刺激的であると言える。マフィア映画には、熱狂的なファンが存在し、ヒットしたマフィア映画には必ずと言っていいほど続編が作られることが多い。マフィア映画は、ちょっぴり刺激が欲しい時などにはもってこいの映画だろう。もし、気が向くままにマフィア映画を観て、その内容が良くて、しかも刺激的だったら最高であろう。その、たまたま観たマフィア映画を後日、再度DVDでじっくり観返してみるのも楽しみ方の一つだ。
マフィア映画は、恋人やカップルで観ることをおすすめする。特に、まだ付き合いだして間もない恋人同士なら、その距離は急激に狭まることは間違いないからである。マフィア映画は、現実の社会では実際に体験することのないことを刺激的にそして、分かりやすく伝える力を持っているので、デートの予定に映画を入れているなら考えておくべきだろう。マフィア映画の良いところは、人間の迫力を限界まで引き出していることに尽きると思う。